新規サイト005


高岡金屋町


2020.9.22


 世間ではGo to トラベルといったキャンペーンが催されているとか。でもさ、受験生のネコ娘を連れて遊びまわるわけにはいかないんだよね。でもさ、ちょっとはトラベルを感じてみたいってことで、車で10分ほどの高岡市へ観光しに行ってみることにしました。



金屋緑地公園
 13時過ぎ、ネコ娘を自宅に放置して出発。13:15ごろ、金屋緑地公園の駐車場に到着。ここは当然駐車料金無料。まずは公園内を軽く散策してみる。

 なんと二宮金次郎像がありましたよ。これって学校にあるものじゃないの?

 公園中央部にある池では、上から水が滴るモニュメントがありました。コロナ禍で観光客が減っているのにちゃんと稼働していたよ。
 公園の脇にあった像。この像は高岡市西条小学校の子供たちが作ったものだそうです。高岡鋳物の伝統を後世に伝えようと、地元の多くの人達の協力を得て作ったんだって。



高岡市鋳物資料館
 公園の横に高岡市鋳物資料館というのがあったので入ってみました。有料エリアと無料エリアがあったので、無料エリアだけ見学してみます。

 こちらは溶解炉。金属の塊を入れ、融点以上に加熱して溶融させるもの。青銅だと融点は約700℃とのことなので、700℃以上に加熱することができるようです。
 こちらは「ふいご」。気密性を上げた箱をピストンのように動かして風を送り出す道具。これで溶解炉の火力がUPし温度が上がります。
 梵鐘。除夜の鐘でつかれる鐘。なんと高岡は全国の梵鐘の9割以上のシェアを誇るそうです。知らなかったよ。でも、梵鐘って何百年も使えるんじゃないの?年に何個作るんだろう。
 左は銀鯰尾形兜(ぎんなまずおなりかぶと)だそうです。平成21年に高岡開町400年記念事業の1つとして「たたら吹き再現」が行われたそうです。その時に加賀藩2代藩主前田利長が愛用したこの兜を鋳造したんだって。
 右はたたら。金属を溶かすため、溶解炉の中に空気をたくさん送り込んで1,000℃を超える温度にするんだって。この時、空気を送るために使われたのがたたら。映画もののけ姫で出てきた「たたら場」の元ですね。普段は体験できるようですが、今日は中止してました。
 正面側から鋳物資料館を出る。こちら側は千本格子の家並みが続いています。こっちが散策のメインみたい。結構雰囲気良いです。



金屋町通り
 それでは金屋町通りを散歩してみましょ。富山に住んで17年目、初めてここを散歩しました。わりときれいに整備してあって観光地化されています。でも、コロナ禍ということもあり観光客はほとんどいません。お店も開いてないんだけど、普段はもっと賑やかなのかな?

 左は鐵瓶屋さんの前の少女像をパチリ。今日は開いてないようですが、鉄瓶や茶釜を販売しているお店だそうです。
 ふらふら歩いていたらあちこちに風鈴があることに気付きました。いい音鳴ってます。NHKのおはよう日本で紹介されたこともあるんだって。
 さて、この金屋町は加賀前田家二代目の前田利長が城下の産業発展を図るために、砺波郡西部金屋から七人の鋳物師を連れてきて、ここに土地を与えて鋳物作りを行わせたのが始まりだそうです。18世紀後半には梵鐘や火鉢などの銅鋳物の生産が始まり、銅器の一大生産地に発展したんだって。
 街角にあった鉄鍋。さすがにこれは重くて盗まれないのか。売ってお金に変えちゃおうっていう人がいないっていうのは、治安が良い証?



旧南部鋳造所キュポラと煙突
 金屋町通りから金屋本町の方へ歩いて行くとキュポラの看板がありました。史跡のようなので寄ってみる。
 ここは株式会社織田幸銅器の敷地内らしい。四角い煙突がちょっと離れたところからも見えたので、探すのは簡単でした。
 まずは間近で観察してみる。この部分がキュポラというらしい。日本語では溶鉱炉のこと。このキュポラにコークスと地金を入れて着火し、奥のレンガ造りの煙突の下の方にある送風口から風車で風を送り込むそうです。
 キュポラと煙突の間が離れているんだけど、ここは煙突の下から送り込まれてくる新鮮な空気を排煙の熱で暖める煙道になっているそう。酸素たっぷりの新鮮な空気を温めて熱効率を上げるんだって。よく考えられた構造です。
 キュポラの斜め後方からパチリ(左)。キュポラと煙突の位置関係は右。最初、なんでキュポラと煙突が離れているのか分からなかったけど、説明書きを何度も読んで理解できました。この新型溶鉱炉が編み出されたことによって「たたら」が不要になったんだって。



金屋緑地公園へ戻る
 これにて金屋町の散策終了。一時間くらいで終わっちゃった。まぁ、予想通りだけど。金屋町通りを歩いて金屋緑地公園へ戻る。公園の端の方に高岡鋳物発祥地の碑を見つけました。前田利長書って書いてあるんだけど・・・利長の字?
 あと、カマキリを発見。お互いに見つめ合っておきました。



旧富山銀行本店
 せっかくなので近くも守山町山町筋にある旧富山銀行本店を見に来てみました。高岡郵便局のすぐ近く。大正4年に旧高岡共立銀行本店として建てられた建物で、赤レンガで造られています。この近辺、証券会社と金融会社が軒を連ね、北陸のウォール街と言われたんだって。今じゃ、その面影もわずかだけど。



トワイス
 15:30、自宅に帰るにはちょっと早いので、高岡の喫茶店としては有名なトワイスに来てみました。ここはブレンドコーヒーが美味しいのですよ。よしつねブレンドとか、としながブレンドとか、いろいろ種類があるのです。あとロールケーキも。これは二人で一つをシェア。

 1時間ほどゆっくりして帰宅しました。



クマ兄さんの部屋 に戻る

旅の記録 に戻る