白川郷
2023.11.4
今日はネコ娘が模試の日です。本来なら神剣に模試を受けてほしいのですが、もういいやってなっております。クマ兄さんとペンギン姉さんも模試はもういいやってなっていまして、二人で白川郷までお散歩しに行ってみました。 |
白川郷着 |
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7:20、ネコ娘を高校に送り出し、クマ兄さんとペンギン姉さんは車に乗り込みます。今日はペンギン姉さんの車、デイズルークスでドライブです。
自宅を出発したら最寄りの小杉ICから北陸道へ。小矢部JCTを経由して東海北陸道を南下。 8:30、白川郷に到着。メインのせせらぎ公園駐車場に車を停めることができました。でも、この後すぐに満車になり、混雑時用の臨時駐車場へ回されていました。早めに到着してよかった。 せせらぎ公園の中央部にそびえ立つ合掌造りの建物は・・・トイレでした。半分くらいは観光案内所。観光マップをもらって川を渡ります。 |
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この橋は「であい橋」。吊り橋っていうのかな?橋脚が無いのでゆらゆら揺れる橋なのです。この橋を歩いて庄川を渡る。この庄川はずっと下っていくと我が家の近くを通るのです。岐阜県から富山県に流れているんだ!?とちょっと不思議。であい橋の上から下流側をパチリ。 |
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白川郷の集落に入ってきました。観光地だけれど民家と民家の間は畑が点在していて、昔ながらの生活スタイルは続けているみたいです。メインの道路にでたら南へ。白川八幡神社の方へ行ってみます。 |
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途中で見かけた倉庫(左)。茅葺の屋根が大きい。側面には茅が束ねられています。茅を葺き替えるときって周辺の人がみんなで茅を持ち寄って替えるらしいので、束ねた茅があるってことは、これから葺き替える家があるってことかな?
右はある民家の様子。生活感が漂っていました。 |
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白川郷の南端へ来た理由はここ。田島家養蚕展示館です。ここでお蚕さんの勉強をしようと思って来たのです。
9:00、開館時間になっても誰も来ない。展示館も開かない。入口に○○○-○○○○へTELくださいって書いてありました。そこへ電話してみると9:30くらいで良い?って聞かれたので良いですよ、と予約しておきました。30分、どこかで時間を潰さなきゃ。 |
白川八幡神社 |
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30分ほど時間が空いてしまったので、後から訪れる予定だった白川八幡神社へ行ってみます。この辺り人が多い。外国人観光客が多いね。コロナ禍は完全に終わったな。境内に入っていくと紅葉している木々がありました。天気がもう少し良ければキレイなはずなんだけどな。 |
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鳥居を抜けて手水舎へ。手水舎でお清めして参拝する。参拝者が結構いて、忙しい参拝になりました。いつも通りのお願い事をしておく。 |
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もう一度鳥居と拝殿をパチリ。この白川八幡神社では「どぶろく祭」というのが行われます。昔、白川郷は秘境中の秘境であり、交通の便が悪く娯楽が全く無くて、楽しみはどぶろくを自由に作って飲むことくらいしかなかったそうです。明治29年、酒造税法の施行により神社においてのみどぶろくの製造が一石以下に限定して許可されたそうです。昭和37年に酒税法の一部が改正になって石数制限が撤廃されたようですが、祭礼用であることと、境内からの持ち出しや販売を行わないことが条件になっているそうです。そんなどぶろくを祝うのがどぶろく祭らしい。 |
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狛犬もパチリ。 |
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参拝を終え、田島家養蚕展示館に戻ろうと思います。境内を出ると石垣があり、その上にオレンジ色や黄色に染まった木々がありました。外国人観光客がキャッキャしながら写真を撮っていました。 |
ふき替え中 |
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田島家養蚕展示館に向かって再び歩く。前方から歩いてくる人が減ったのは、この先にある臨時駐車場が満車になったからかな。 |
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田島家養蚕展示館の近くに基太の庄というお店があって、北側の茅葺屋根をふき替えているところでした。このふき替え作業は「結(ゆい)」と呼ばれるこの地域の仕組みで行われるそうです。この地域に住む人は毎年茅を保存しといて、他の家がふき替えるときに茅をあげるんだって。そして、自分の家のふき替えのときには地域の人から茅をもらうそうです。ふき替え作業も「結」の力を借りて100人以上を集めて一気に仕上げるんだって。 |
田島家養蚕展示館 |
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9:30、田島家養蚕展示館に管理人のおじさんがやってきました。さっそく中へ入れてもらう。中に入るとまずはDVDを見ることになります。白川郷が世界遺産に登録されたときに作ったDVDなんだって。これを見ながら管理人のおじさんが合掌造りの特徴、地域の風土、そして養蚕がなぜ盛んだったのかなどを30分以上かけて説明してくれました。 |
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DVDで勉強後、二階へ上がってみます。合掌造りの建物は常に火を起こしているので、二階は冬でも暖かいんだって。それで養蚕が盛んになったとか。解説用に蚕の飼育もおこなわれていました。 |
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お蚕さんが繭から出ていました。本来、蚕が成虫になる前に茹でて殺してしまわないといけないんだよね。成虫になって繭から出てくるとき、穴を開けてしまいます。そうすると、繭が一本の糸で繋がっていたものが切れてしまうので、シルクとしての価値が無くなってしまうそうです。 |
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合掌造りの屋根の内側です。合掌造りでは両側から「人」の字形に寄りかかった部材が棟木の点で交差する形状となっているそうで、梁材に与える曲げ力を低減する構造なんだそうです。この構造によって雪の重みに耐えているのかな。 |
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2階から1階を見る(左)。スカスカです。合掌造りは一階の囲炉裏で火を起こし、その煙を建物内に充満させて防虫や防腐の役割をさせていたそうです。長年の生活の知恵だね。右は一階の様子。ちょっと薄暗い田舎のおじいちゃんの家って感じですね。 |
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10:40、田島家養蚕展示館の見学終了。建物を出るとき、外国人のおばちゃんが一階だけ見て退館しようとしていたので、二階の蚕を見ることをお勧めしてみた。行ってみるって言ってたけど、クマ兄さんの英語は通じたのだろうか。 |
明善寺方面へ |
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田島家養蚕展示館を出て白川郷のメイン道路を北へ歩く。みだしま公園臨時駐車場もこの時点で満車のようです。あっという間に二ヵ所の駐車場が満車ですねぇ。 | |
白川八幡宮の周辺には人がたくさんいました。だいぶ人が増えましたね。メインの道路から小道へ入り明善寺方面へ。こちらも人が多い。 |
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明善寺の鐘楼門は岐阜県の有形文化財に指定されている建物(右)。白川郷の顔にもなっている建築物ですね。これを激写するカメラマンがたくさんいました。 |
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明善寺から北へ歩いていく。この小屋は唐臼場という建物で、米・粟・ひえなどを精米したところだそうです。こんな小屋も茅葺きの合掌造りです。 | |
合掌造りの家々はみな同じ方向を向いているそうです。風が吹く向きなどを考慮したらみんな同じ向きになってしまうんだって。 |
昼食 |
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三軒の合掌造りが並ぶ写真スポット。ここで多くの人が記念撮影をしています。さて、ちょっと早いけどお昼ご飯にしよう。 |
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11:10、ぜん助というお店に並んでみました。軽めのお食事にしたいと思います。クマ兄さんが列に並び、ペンギン姉さんはベンチの確保。 |
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10分ほどで購入できました。五平餅、みたらし団子、鶏つくねを買ってみました。天気が良い時に外で食べると美味しさ倍増。道行く人々を眺めながらのんびり頂きました。美味しかった。 |
飛騨牛コロッケ |
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みたらし団子と五平餅ではちょっと足りなかったので、飛騨牛コロッケも買ってみました。衣にも味がついているので、ソースなどをかけなくても結構しょっぱい。サクサクで美味しい。 |
荻町城跡展望台 |
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白川郷の荻町集落を抜け展望台へ上がっていく。そういえば、この上り坂は11年前に冬のライトアップを見に来たときに歩いた道だ!あの時はクマ兄さんとネコ娘の二人で来たんだっけ。
この上り坂、行きも帰りも外国人観光客でごった返し。中には展望台まで上がっていける体力が無いような人もいて、途中で引き返すか休憩しながら行くか悩んでいるような人もいました。 |
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11:50、展望台に到着。今日は観光客が多いねぇ。あと、ちょっと曇っているので紅葉がイマイチ。 |
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合掌造りの建物をズームしてみる。田島家養蚕展示館で教えてもらった通り、合掌造りの家々は同じ方向を向いています。風向きや陽の昇る方向に合わせているので同じ方向になるみたいですね。
ところで・・・この展望台にも駐車場はあるんだけど、かなり混雑している様子。通路になる部分にも駐車しているプリウスがいて、奥の車が出られないってことでパトカーが出動していました。歩いてくるのが吉だね。 |
茅葺きアップ |
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展望台から白川郷の荻町集落へ戻ってきました。このエリアはあまり人がいない。 |
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あまり人がいないので茅葺きの屋根を間近に見ることができました。茅の厚みがものすごく厚い。これだけ厚ければ、雨水は茅を伝って軒へ流れ、雨漏りすることがないようです。 |
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お土産屋さんに入ってみる。さるぼぼがたくさん並んでました。これは白川郷など岐阜県北部では有名なお土産ですね。 |
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さて、白川郷も一回りしたのでそろそろ車に戻りましょうかね。荻町集落のメイン道路を歩いてであい橋を目指す。途中、茅を束ねている畑を見かけました。これを貯めておいて、他の人の家の葺き替えのときには拠出し、自分の家の葺き替えのときにもらうんだよね。 |
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ということで「であい橋」まで戻ってきました。ここで・・・あれ?上着が無い!?クマ兄さん、歩いているとき暑いので上着をカバンにひっかけていたんだけれど、無くなってる!あちゃー。とりあえずしばらく戻ってみるか。とお土産屋さんあたりまで戻ったら、道端の看板に掛けてありました。親切な人がひっかけておいてくれたようです。ありがとう!
ということで、再びであい橋を渡って駐車場へ戻ります。 |
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であい橋を渡って車に戻る前、ちょっとアイスが食べたくなりお土産屋さんで購入。よくあるインスタントのソフトクリームですが、まぁまぁ美味しかった。暑いのでアイスクリームで体が程よく冷えましたよ。 |
白山白川郷ホワイトロード |
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午後は白山白川郷ホワイトロードに行ってみます。以前は白山スーパー林道って名前の観光道路です。石川県側の料金所を抜けてもう一度戻ってくると往復利用料がかかってしまいますが、料金所を抜けずにUターンすると片道利用料で良いそうです。
片道料金を払ってホワイトロードに進入。いきなり急な上り坂でペンギン姉さんの愛車、デイズルークスのエンジンが唸ります。途中で路肩に車を停め紅葉をパチリ。写真じゃあまり綺麗に映ってないけれど、結構濃い赤の紅葉でした。 |
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続いて白川郷展望台というのがあったので寄ってみます。駐車場に車を停め、階段を上って展望台へ。とてもきれいに整備された展望台がありました。ここ、白山スーパー林道時代にはなかったよね。 |
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この展望台からの見晴らしはなかなか良いです。だけどね、どこに白川郷が見えるんだろう。 |
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もうちょっと天気が良ければねぇ、とは思いましたが心の目で紅葉を楽しむ。よく見ると土砂崩れしている山肌も見かけました。自然のものだからね、希望通りの紅葉になるのは難しいか。 |
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白川郷展望台のモニュメントを撮って駐車場へ戻りましょう。ここには公衆トイレもありました。ずいぶん観光地として開発を頑張ったんだね。 |
三方岩駐車場 |
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続いて10分ほど走って到着したのが三方岩駐車場。天気が良ければ個々の紅葉も良さそうです。手前の山がはげ山になっているのはなんでだろう?
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白山展望台駐車場 |
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トンネルを抜けて石川県側へ。ここからは下り坂になりますが、正面に白山が見える。そして、下っていく道路がグネグネで面白い。石川県側に来て景色が凄くよくなりました。 |
国見展望台 |
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さらに下っていくと国見展望台があります。ここは下ってくる車、上ってくる車が見られる場所。山肌を削って通したホワイトロード(旧スーパー林道)の凄さがよくわかります。そして、白山のあたりってこんなに険しい場所って知らなかった。富山に20年も住んでいるのに・・・。 |
ふくべ大滝 |
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白山白川郷ホワイトロードのメインスポット、ふくべ大滝に到着。駐車場は道路を挟んで滝の反対側。駐車場からふくべ大滝は見えませんでした。なので、全員駐車場に車を停めることになるんだけど駐車場があまり大きくないので大混雑。ちょっとだけ空き待ちで時間をとりました。
駐車場の空きを見つけて車を停め、ふくべ大滝の展望所へ。この滝、なかなか良いです。冬も見られるのかな?(11月まででした) |
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滝だけパチリ。標高900mらしいです。落差は86m。結構高い。そして、滝のまわりがえぐれていて見た目も険しいです。水量がちょっと少ないかな。 |
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ふくべ大滝の水は東側から流れてくる、この小さい川と合流し、尾添川へ流れていきます。上流側をパチリ。見た目はチョロチョロな川なんだけど、なんでこんなに険しい谷になっているんだろう?大雨の時などは激流になるのかな? |
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こちら下流側。こっちも険しい谷になってますね。さすがにこの周辺には人は住んでないか。でも白川郷ってこの険しい山の奥にあるんだよね。そんなところに住まなくてもって思っちゃうねぇ。
それじゃ、これでUターンして白川郷方面へ戻りましょうか。 ホワイトロードを戻っていくと、途中で野生の猿を見かけました。こんな山奥だから猿もいるよね。熊もいるのかな。 |
国道156号線 |
15:20、白川郷周辺まで戻ってきました。この時間、白川郷に向かう国道156号線は大渋滞です。東海北陸道の白川郷ICからずっと繋がっているみたい。やっぱりさ、有名観光地は朝一で訪れないと渋滞に巻き込まれちゃうよね。
ということで、この後は白川郷ICから東海北陸道に上り、自宅へ帰ったのでした。 |